福田郁雄の「稼げる不動産コンサルタントになる方法」

第3回 こんなやりがいがあります(中)
~プロデューサーであれ~


前回の連載では相続コンサルを例に不動産コンサルタントの仕事は、大きなお金を動かすダイナミックなやりがいのある仕事であり、かつ資産家から感謝され、一生の付き合いが出来る仕事だと紹介しました。
もう一つのやりがいは、多くの専門家・実務家の方々とタッグを組みながら、一つの目標に向かいチームプレーで達成感を味わう事が出来る点です。
前回の相続コンサルの例ですと、税理士さんには相続税の試算と相続税の納税準備を、土地家屋調査士さんには相続税納税のために売却する土地の確定測量を、不動産鑑定士さんには広大地の鑑定評価を行ってもらい、相続税評価を下げる検討を、司法書士さんには相続関係図の作成と名義の移転登記をお願いします。納税用地の売却時には不動産業者のお力をお借りしながら、入札による最高値の売却を目指します。また、事前の相続対策として相続評価の低い収益不動産に組み換えるお手伝いをしてもらいます。その際、金融機関さんには、最優遇金利で融資をして頂くようご協力を頂きます。取得した収益不動産はビルメンテナンス会社や賃貸管理会社さんに管理をお願いし、保険会社さんに保険を付けていただきます。相続後の土地活用として建築士さんに賃貸ビルや賃貸マンションを設計していただき、ゼネコンさんに建築をお願いします。また、被相続人の意思確認ができないような状態の場合、成年後見人の制度の手続きを弁護士さんにお願いします。

「指揮者の役割」
このように不動産コンサルタントは資産家の代理人として、多くの専門家をマネージメントする立場にあると言えます。かっこよく言えばオーケストラの指揮者の役割です。もしくは映画監督の役割を担っているとも言えます。
その役割を全うするためには収支・建築・相続・法務・税務・金融・管理・市場・保険・鑑定・所得・経営・不動産投資・不動産などに対する幅広い知識と経験が必要とされます。
資産家から業務委託契約書や委任状を頂いて、不動産コンサルタントが中心に立ちそれぞれの専門家・実務家に動いていただけるのです。ところが、それぞれの専門家の立場によって方向性が違い、セクショナリズムに陥ることもあります。そこで私は一致団結を図るために、依頼者の要望をコンセプトにまとめ、それぞれの専門家とコンセプトを共有し、共感していただきながらプロジェクトを盛りたてていきます。高度なマネージメント能力が必要とされ難易度は高いのですが、やり遂げた達成感はなんとも言えません。