福田郁雄の「稼げる不動産コンサルタントになる方法」
第25回 知恵を絞り出す
~現場に何度も行って考える~
先週、コンサルタントの仕事は問題解決や企画であり、その為に効果的なアイデアが必要で、それは数をたくさん出すことによって生まれるという話を紹介しました。とはいうものの実際の現場で通用するものは僅かです。専門知識を駆使ししながら、様々な問題点を解決していくのですが、誰かが得をすれば誰かが損をしてしまうことが多く、関係者皆が得をした気持ちでプロジェクトを進めることは容易でありません。利害が相反する関係者皆様に満足してもらうように落とし所を持って行く為には、単なるアイデアだけでは無くいわゆる知恵が必要となってきます。
従来の知的商売は、たくさんの知識があれば成り立っていました。ところが、1995年を境にインターネットの時代が来てから、知識はバソコンで調べれば分かるようになり、弁護士を始めとする専門家の人達が危機感を持つようになってきました。
それは、簡単なトラブルでしたら、弁護士に法律相談をしなくとも自分でインターネットを調べて、理解できるうえ、問い合わせをすれば親切にインターネット上で教えてくれる人もいるからです。このような時代になると、知識だけで商売をするのは難しくなりました。専門家の人々も顧問先の相談を受け、具体策を提供してあげるなどのコンサルティングが求められるようになっています。新人の場合資格だけでは食べられなくなってきました。そもそも資格はお役所が作った法律やルールを詰め込んでテストに受かって取得するものであって、知恵の有無を問うているのではなかったのです。
人がまだやっていない新しい分野に商機があるものですが、事例を自ら作り出していくためには知恵と勇気が欠かせません。コンサルタントは特段の資格が必要でありませんが、知恵の有無で優劣が決まります。
参考までに私の知恵の出し方を紹介すると、まずは、潜在意識にまで問題意識を持ち続けること。通勤中、食事中、寝ている時、何時であろうと意識を持ち続けることによって湧き出ることがあります。二つ目に、本を読んだり人から話しを聞くなどして知識を整理し、考えを文章にします。それをさらに人に話しているあいだに知恵へと昇華させていきます。三つ目に、困った時は現場に足を運ぶことです。現場に行くと不思議なことにふいに知恵が出てくることがあります。ポイントは何度も行くこと。現場の環境が脳に刺激を与えてくれるようです。最後に、リフレッシュすることです。問題意識を持って考え過ぎるばかりでなく、沢山考えた後は一度脳を空っぽにしてみます。矛盾する問題を解決するような知恵が閃くことがあります。