福田郁雄の「稼げる不動産コンサルタントになる方法」
第23回 真正面からぶつかる
~「先生」と言われ始めたら注意~
私はブレない人、筋が通っている人、裏表のない人、屁理屈を言わない人を好む傾向が強く、その逆の人を自然に遠ざけているようです。だから保身が強い人、長いものには巻かれようとする人、目的達成のためには手段を選ばない人、調子の良すぎる人がどうも苦手な傾向があります。
日頃から秘書にこう言い聞かせています。「福田さん」と呼ぶ人が一番大切なお付き合い先ですよ。「福田社長」と呼ぶ人は普通のお付き合い先ですよ。「福田先生」と呼ぶ人には気をつけなさい。時と場合によって呼び方を変える人は最も用心しなさいと。
本を出版させていただき、講演などにも呼ばれることがあるので先生と呼ばれることもあります。誰しも「先生先生」と呼ばれて気分を悪くすることはありませんが、先生と呼ばれるときは気をつけたほうが良いようです。普段は「福田さん」と呼んでいるにも係らず、一方的にものを頼んだりする場合などに限って「先生」と呼んだりするものです。先生と呼ばれて浮かれないように注意しなくてはなりません。
日米関係と同じく全てのビジネスは対等な関係でなければならないと思っています。必要以上に卑屈になったり、お愛想を振りまいたり、また逆にプレッシャーをかけるのも良くありません。
資産家の方は、普段周りから必要以上に持ち上げられています。中には自分を見失い有頂天になり、ややもするといいようにされてしまう方もいます。例えば、海外旅行の招待を受け、その間べたべたの接待を受け、断われに断れなくなくなってしまうというケースなどがその典型です。しかしながら大半の資産家は賢明なようです。近づいてくる人々に対して自然と警戒心を持ち一定の距離を置いています。コンサルタントに対しても同じです。このような資産家に対し、表向き取り繕うような対応では絶対に通じません。コンサルタントの全人格をありのままにぶつけるしかありません。時には厳しい指摘をすることが必要かも知れません。しかし、それが依頼者を思ってのアドバイスであればなんら恐れる必要はありません。資産家は普段チヤホヤされ、なにかと旨い話ばかり聞かされているので、逆に資産家に対してウォームハートで真正面からぶつかっていけば必ず心を開いてくれるものです。取り巻きにお調子者が多い中で、正攻法で真摯にアドバイスをしてくれるコンサルタントは資産家にとって大変心強い存在となります。このような関係を大切にしたいので、仕事の依頼中に一緒にお酒を飲むことは控えています。もちろん仕事が完結したときには、喜んでお酒を酌み交わしています。