プロから学ぶ「不動産投資術」 40
不動産投資は失敗しなければ、もともと利回りは高いので有益な運用方法である。ところが不動産独自のリスクがあるので、失敗すると元本割れどころか、大きな借金を抱え込むリスクもある。不動産投資は元々儲かるのであるから、リスクが回避できれば成功するものと思ってもよい
ところが、勉強するだけではこのリスクを見極める技術が身につかない。逆に勉強すればするほど、「こんなことがあるのか?」と首をかしげることをたくさん知ることになり、おじ気付くだけである
以下にリスクの代表的な項目を列挙してみる。
不動産の権利、地盤、地質、構造等の欠陥。賃貸借契約の解除。稼働率の低下。賃料の不払い賃料の下落。賃料減額請求権の行使。地震・火災・台風・戦争・テロ等の災害。修繕費用。土壌汚染対策法や消防法など法律の制定や改正。建築基準法違反による再建築不可。
売主の倒産や相続による取引の中断。入居者の転貸などの発生。借地権・借家権の紛争。開発物件の計画中止や変更。土地への有害物質の埋蔵。税制の改正等々。
詳しい事例は今後の連載の中で紹介するが、例を挙げればキリがない。悪質業者に故意に騙されることだってあるかも知れない。
リスクを知らずに不動産投資を行うことはご法度である。リスクを知り尽くしながら、どのように判断するかである。リスクを知りつつも、リターンを考慮し果敢に挑戦するか、リスクを知りつくしているので手をださないか、この2つに1つである。
不動産業者のすべてが不動産投資を行っているのではない。むしろ、不動産投資を行っている業者の方が圧倒的に少ない。資金の問題も確かにあるが、むしろリスクに対する捉え方の違いによるところが大きいだろう。
キャピタルゲイン(値上がり益)を狙う時代ではなく、収益力をベースとした投資が主流なので、バブル崩壊のような大きなリスクはないのだが、やはり想定どおりに行くかどうかは分からない。そこを、あえて果敢に挑戦するのが不動産投資である。想定の範囲の広さの違いがリスクの捉え方の違いでもある。ホリエモンの想定の範囲は相当広いのかも知れない。

