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プロから学ぶ「不動産投資術」 31

 収益不動産の仲介の場合、複数の業者が仲介に加わるケースが多い。このことを業界用語で「あんこ」と呼んでいる。私の経験でも多いときには6社が介在したことがある。もちろん、仲介手数料はどれだけの仲介者が介在しようが、業法で定められた範囲内である。。
 収益不動産は不良債権の処理がらみで物件がでてくるケースが多く、売主が表に情報を知られたくないために、口コミで情報が回る傾向にあるため、複数の業者が介在しやすくなる。売主は専任媒介契約を結ぶことなく、知り合いの業者を通じ秘密裏に斡旋の依頼を行う。ややもするとこのような物件のほうが、優良物件が多いのも事実である。
 その他に、表に出したくない物件としては、マンルームマンションの一棟売りの場合である。まずは一棟売りで投資家を探し、希望価格で見つからない場合に限り、区分所有で一室づつ売り出す。したがって、表に出てしまうと売れ残りのレッテルを貼られてしまうので、秘密裏に特定の業者を通じ情報が回るのである。売主は一室づつの販売に比べ、宣伝広告費、販売費が節約できるので、多少割引してでも一棟売りで購入する投資家をとりあえず探す。
 複数の業者が介在するその他の理由として、収益不動産は取引金額が大きいという理由がある。そのために複数の業者が介在し手数料が減っても良しと考える業者が多いからだろう。
 複数の業者が入ると厄介なのが、伝言ゲームになることである。本来なら、売主側と買主側の2人で話しを進めれば早いのであるが、筋を通すために自分の紹介者を通して情報が伝わっていく。条件交渉ともなると、お互いの腹の探りあいから、より曖昧な言い方となる。
中間に入った業者は手数料の約定書を早めに交わし、売主と買主の直接の仲介者に任せてしまうのが良い。中には収益不動産の取り扱いが不得手な業者が窓口になる場合もあるが、そのときは中間に入った業者の中で得意な業者に交渉を代わってもらうことも必要になる。複数の共同仲介の場合は何よりもチームワークが重要である