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資産3億円からの財産形成マネジメント
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プロから学ぶ不動産活用25

考えに考え抜いて「地主さん、ここは何もしないことが最良ですよ」と提案した。相続税の試算をしたところ、納税資金がショートしているからである。確かに活用により、節税と収益が期待できるが、イザというときに相続税が支払いできるまでの、節税効果もないし、収益による延納力も付かなかったからだ。
 目先の受注のために、無理をして将来的に迷惑をかけてしまうわけにはいかない。人に迷惑をかければ、廻りめぐって自分に返ってくるのが関の山である。資産運用はリスクの回避と低減がきわめて重要であるが、ややもすると地主さんは、自分の資産を過大評価し、リスクを過小評価しがちである。
 資産運用には、需要の変化・金利の上昇・賃料の下落などのリスクだけでなく、近隣とのトラブルに対するリスクや相続人同士の調整トラブル、相続時の納税トラブルなど素人では予測できないリスクが内在している。したがって、よほど信頼できるパートナーが見つからない限り慎重にならざるをえない。ところが慎重になりすぎるのも問題だ。何も行動を起こすことなくそのままにしていれば、「放置によるリスク」が進行していることもあるからだ。
 「放置によるリスク」は、固定資産税などの保有コストの上昇による資産の目減りや、将来発生する相続税に対する不備による資産の放出を意味している。
 早く手を打っておけばもっと資産が残っていたのにと悔やむ地主さんが後を絶たない。地主さんは行動を起こした場合の他のリスクと、「放置によるリスク」と、どちらのリスクが高いのか無意識のうちに天秤にかけている。行動を起こした場合のリスク回避と低減は人の腕にかかってくる。
 資産運用をお手伝いする立場の我々は、知識・知恵・経験・情報・人脈を総動員して地主さんの抱える不安や問題に対し、最善の提案をしなければならない。そして、行動を起こしてくれた地主さんが最終的に幸せになっていることを陰ながら祈っている。