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プロから学ぶ「不動産投資術」 21

 最近ではファンドバブルという言葉を良く聞くが、サラリーマンの不動産投資バブルも衰えることがない。
 相変わらず書店では平積みで「サラリーマンでもできる」とキャッチを付けた不動産投資の指南書が並んでいる。どの本も成功事例が掲載されていて、夢を与えてくれる。
 「お金がなくとも」「資産がなくとも」などという件も多く、益々夢を描きたててくれる。ところが、成功事例のほとんどが、年間家賃がこれくらい入ったというもので、現在の維持費、将来増え続ける所得税や修繕費などの出費が見えてこない。
 もちろん、金利の上昇や空室率の上昇懸念などについては、あえて触れないようにしているようにも思える。私はサラリーマンの場合、年金対策なら年金対策として、目的を絞って不動産投資をすることをお勧めしたい。やみくもに「儲けたい」「もっと資産を増やしたい」などと地に足が着いていない動機のものはリスクが大きすぎる。
 さて、サラリーマンの年金対策として代表的な例として、団塊の世代の場合でご紹介しよう。団塊の世代は50代の中・後半であるが、早期退職金制度を貰い悠々自適な生活を送っている人もいる。子供も独立し、夫婦2人であれば、生活費が極端に少なくなるので、今なら公的年金でも生活できないことはない。ただし、潤いのある生活を送るためには、毎月40~50万円くらいの生活費が必用となるだろう。年金が手取りで25万円とすれば、残りの約20万円を私設年金とするのである。
 例えば、総額5千万円の中古アパートを購入したとする。早期退職金制度を利用して、退職金を3千万円貰い1千万円は手元に残し、2千万円を頭金にして、3千万円のローンを20年返済で借入する。金利が仮に平均3.5%であったとすると、毎月の返済は、17.4万円。アパートは1K8戸で毎月48万円の家賃が入ってくる。固定資産税や、管理費、修繕積立金は毎月10万円ほどの予算を組んでおけば安心だ。手取りで38万円である。ローン返済17.4万円を除くと20.6万円手元に残る。年金と合わせれば月額45.6万円となりハッピーリタイアメント。